もう一つの革命
多くの人の血を流したフランス革命が終わろうとしていた1798年、スイスのルツェルン湖の近くでもう一つの革命が起こりました。教育家ヨハン・ペスタロッチによる愛の革命でした。ペスタロッチはフランス軍に破壊された小さな村の孤児80人の面倒をみることになりました。子供達は下見が湧き、栄養失調や病気になていました。子供達は反抗的で、平気でうそをつき、暴力的でした。愛に飢え、人を信頼できない子供ばかりでした。
ベスタロッチは、この子供達には必要なものは愛であると信じていました。教育の基本的原則は愛であると信じていました。彼はその愛を80人の孤児たちに与えたのです。「春の太陽が冬枯れの地から新しい生命を呼び起こすように、愛が子供達のお状態を変えることを信じました。彼は間違っていませんでした。春の太陽が山の雪を溶かす前に、子供達は見違えるように変わりました。」と言いました。
武力、権力、富による革命ではなく、愛による革命は人を真実に変えます。キリストこそ、その十字架の愛によって私たち一人ひとりに革命を起こし私たちを変えられるのです。『だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました』(llコリント5章17節)とあるとおりです。周りや状況は変わらなくとも自分自身が新しくなるのです。ほんとうの豊かないのちに変えられあるのです。それがキリストの十字架の愛による、私たちのいのちの構造革命なのです。