大人になろう!
「天国では、だれが一番偉いのか」という弟子たちの質問に、イエス様は、「あたながたも悔い改めて子どもたちのようにようにならない限り、決して天の御国には、はいれません。だから、この子どものように、自分を低くする者が、天の御国で一番偉い人です」とお答えになりました。偉い人とは「謙遜な人」ということを教えられたのですね。
しかしイエス様、聖書を通して「子ども」ではなく、「大人」として歩むことを勧めておられます。聖書では、大人とは「完成された者」、「成熟した者」とも表現されています。そしてその大人としての要素はいろいろありますが、その一つは、「自分を正しく評価することができる」ということです。言い換えるなら、自分の長所も短所も正しく評価することが出来るということです。
黄門さんで有名な水戸光圀は、家臣に、「私への悪口や批判があれば、必ずその内容を知らせなさい。ただし、だれが言ったかは言わなくてもよろしい」と常に言っていたそうです。私たちは内容よりだれが言ったかに興味があるのですが、さすが黄門さんですね。その内容をしっかりと受け止め自分自身を成長させていったのですね。
実は、キリストは私たちの長所だけでなく、短所も含めあるがままを受け入れてくださっています。ですから、私たちは正直に、安心して自分自身の長所も短所もしっかりと受け止めることができるのです。そして長所を伸ばし、短所をまた良きものへと変えていくことが出来るのです。大人としての完成度、成熟度を高めていきましょう。