神のイメージとして
慶應義塾大学の宇野善康名誉教授たちの調査の結果、実に意外ですが、沖縄では90%の家庭に「ホームこたつ」が普及しているということです。なぜ暖かい沖縄で、必要もないホームこたつが、それほど多く売れたのでしょうか。それは「イメージ」です。テレビが沖縄でホームこたつを普及させたと言っても過言ではないそうです。テレビドラマに出てくる明るく楽しい家庭では、必ずホームこたつがあったのです。つまり、沖縄の人々は、ホームこたつそれ自体が欲しかったのではなく、ホームこたつに結びついた「温かい家庭」というものが欲しかったということだったんです。ホームこたつは「温かい家庭」のイメージを伝える手段となっていたわけですね。
この意味で、人間は神のイメージを伝える存在だったんです。神は私たち人間を「神のかたち」に創造されました。人間を見れば神がわかる、神というお方がどのようなお方かわかるという意味です。しかし、私たちは罪によって神の形を崩し、神のイメージを伝えられなくなったのです。それで二千年前、神が人となって来られました。イエス・キリストです。キリストは『わたしを見た者は、父を見たのです』と言われました。キリストは完全に神を現されました。ですから、キリストを知ることは神を知ることなのです。また、キリストを信じた人間も、もう一度「神のかたち」を取り戻すことができます。すなわち、私たちは神のイメージを伝える存在とカンバックできるのです。
そして、本来の人間としての豊かな歩みができるのです。