恵みの風

“すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところにきなさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。”(イエス・キリスト) 兵庫県三田市 北摂恵みバプテスト教会よりお届けします。

2015年8月15日土曜日

解決をもたらすことば

 ある方が、学生時代のなつかしい思い出を次のように書いておられました。
 学校の木工所の監督教官の先生を、私たちは畏敬の念を込めてオヤジと呼んで恐れていました。事実、仕事に関して恐ろしいオヤジでした。みな、大声で怒鳴られ震え上がったものです。しかし、思い出してみると、オヤジが恐ろしいときには怖がる理由がありました。別に失敗したからといって叱られるわけではありません。ただ、その失敗をいいかげんにごまかして隠しておいたのを見つけられたり、言いわけでもしようものなら、オヤジのカミナリが落ちました。そのカミナリを避ける方法は、オヤジに見つかる前に自分の方から「すみません。失敗しました。」と申し出るしかありませんでした。しかし「すみません」の効果はいつも確実で絶対でした。自分が悪かったと言わない時、自分に隠し事がある時、恐れと不安で心に平安がありませんでした。
 この方にとって、失敗することより、それを隠すことの方が問題でした。そして「すみません」こそ、最大の解決方法でした。親と子、友人同士、またどのような関係でも「すみません」は「ありがとう」と同様に素晴らしい言葉です。いのちある言葉です。私たちに「すみません」と言わせないプライドは大きな損失をもたらします。
 聖書は私たちに、『心をかたくなにしてはならない』と教えています。もし必要なら、意地やプライドをはらず、素直に「すみません」「ごめんなあさい」と心から言ってみましょう。