キリストの食卓
古事記にあるヤマタノオロチ退治は、スサノオノミコトが川に箸が流れているのを見て上流に人が住んでいることを知ったことから始まります。このことからも日本人が古くから箸を使っていたことが分かります。その時代の箸は、一本の竹を真ん中から折ったピンセットのような形をしていました。現在のような二本箸は中国から伝わり、鎌倉時代に定着したといわれています。そして箸には、それを使う神や人間の魂が宿るとされたことから、一度使ったものを他人が使わない週間が生まれ、それが今日の割り箸となったということです。
さて、聖書では箸を使う場面はありませんが、食事をする場面はしばしば記されています。モーセに率いられてエジプトを脱出する前に、イスラエルの人々は食事をしました。預言者エリヤが疲れきっていたおき、神様は食事を整えられました。食事は力を与えます。
また、イエス様はいろんな人と食事をされました。あるとき、イエス様は罪人たちと一緒に食事をしておられました。すると宗教家は「なぜ罪人と一緒に食事をするのですか」と非難しました。イエス様は「わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招くために来たのです」と答えられました。食事をするとは受け入れているという意味があります。イエス様は、罪があり、弱さを持ち、迷い、苦しんでいる者を受け入れ、救い、励まし、助けてくださるお方です。イエス様の食卓に着きましょう。すなわち、主を信じ信頼し、魂の食物である主のみことばに養われましょう。