恵みの風

“すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところにきなさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。”(イエス・キリスト) 兵庫県三田市 北摂恵みバプテスト教会よりお届けします。

2015年2月10日火曜日

聖書を通して

 世界で一番「演説」がうまいのはフランス国民だそうです。理路整然とわかりやすく自分の考えを伝えることは、フランス人にとってはなくてはならない在り方です。その中心にあるのが「書くように話す」ということだそうです。「話し」はときどき脱線し、内容がわからなくなることがあります。本当に伝えたかったことが伝わらなかったと、いうこともよくあることです。「書く」、「すなわち」「文章」は推敲され、無駄なことが省かれ、中心点が明らかにされます。つまり、そのようによく準備をして話すことが大切だと言うことですね。
 また、わかりやすい文章を書くためにはどうすればよいか、私の友人が次のように言っていました。「わかりやすく、感動を与える文章を書くには、誰かに出す手紙のように書くことだ」と。文章は固くなりやすいので、手紙のように書くと筆者の思いがよく伝わると言うことでした。
 どちらも大切なことですね。わかりやすく話し、わかりやすく文章で伝える。考えてみると聖書はこの両方を兼ね備えたものです。聖書の中にはイエス様やパウロのメッセージが記されています。また、ルカの福音書と使徒の働きは、著者であるルカがテオピロという人に宛てた手紙です。パウロ書簡は、教会や個人に宛てた手紙です。いいかえると、神様から私たちに宛てて書かれた愛の手紙、愛のメッセージなのです。だから聖書は私たちの心に、神様の私たちへのあつい思いが響いてくるのです。