一日一生
2016年がスタートしましたが、「今年こそは、もっと良い年を」と願いつつ新年を迎えられた方が多いのではないでしょうか。また、あれもしよう、これもしてみたい、といろいろな計画を立てられる方もいらっしゃるでしょう。しかし、うまくいく事もあれば、思い通りにいかない事もあります。
明治のキリスト者の代表的人物の一人、内村鑑三が、その著書「一日一生」の中で、次のように言っています。
「一日は、私どもにとりましては短き一生であります。朝生まれ昼働き、夜は復活の希望を抱いて眠りの床に就きます。かくて、私どもには一年に365回の生涯があります。なんと楽しいことではありませんか。神の命令さえ守ればよろしいのであります。世がいかに成り行こうが、人が私どもについてなんと思おうが、これ、私どもの如何ともすることのできないことであります。私どもは、正義をありのまま実行して、他はこれをことごとく神に任すまでであります。幸福なる生涯の秘訣は、単にこの一事にあると思います」と。
私たちの人生には限りがあり、楽しく良い事ばかりではなく、苦労が多く、思いがけないわざわいも襲ってきます。そのような中で、私たちは翻弄されないように生きていく指針、基準が必要です。内村鑑三は、一日一日を、一生のごとく、神と共に始め、働き、休む、この積み重ねが幸いに生きる秘訣だと言います。私たちも、日々、神様と神のことば聖書を指針・基準として進んでいきましょう。