恵みの風

“すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところにきなさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。”(イエス・キリスト) 兵庫県三田市 北摂恵みバプテスト教会よりお届けします。

2014年1月21日火曜日

産声

 生まれた直後の赤ちゃんの最初の仕事は、「産声を上げること」と言われています。そして、この産声には非常に大切な働きがあります。
 ご存知のように、胎児は母親のお腹の中で成長しますので、肺呼吸をしません。ですから、胎児の肺に血液がいく必要がないばかりか、血液が入ると胎児は死んでしまいます。それで、胎児の心臓は左右の心房の間に「卵円孔」という穴が開いていて、肺に血液がいかないようになっています。しかし、母親のお腹から出ると赤ちゃんは肺で呼吸をするようになります。生まれたばかりの赤ちゃんが「オギャー」と産声を上げると肺に空気が入り、卵円孔が閉じ、2分以内に血液の流れ成人と同じ流れになります。
 産声は、卵円孔を閉じ自分の肺で呼吸し、自分自身で生命を維持していく「始まり」の役割をしています。お母さんのお腹の中という古い世界から、新しい世界で生きるためのスタートの合図ということです。それで「産声」という言葉は、「新しいチームが産声を上げる」とか「新しい文化の産声」というように、何か事が新しく起こる時に用いられます。
 あなたは今年、産声をあげられたでしょうか。「産声」は、「決心」でもあります。2014年、何かチャレンジしようと決心されたでしょうか。全く新しいこと、今までしていなかったことでも、今まで続けていたことでも、産声を上げて、心を新たにしてスタートさせていきたいですね。