らせん階段の歩み

　「世の中の自分より優れた人がいても、それは少しも恥ずかしいことではない。それよりも、昨日の自分と今の自分を比べて、その間に少しも進歩のないのが一番恥ずかしいことだ」とは、イギリスの銀行家でもあり政治家でもあるジョン・ラポックの言葉です。
　私たちは神様によって一人ひとり異なる作品として創造されました。ですから、自分をしっかり生きることが大切です。神様は私たちが生まれ、成長し、やがて完成することを望んでおられるのです。完成とはキリストのごとくなるということです。（IIコリント3章18節）。なんと素晴らしいことでしょうか。ラポックの言うように、他の人と比べることは神様の望んでおられることではありません。
　聖書に『ただ、この一事に励んでいます。すなわち、うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進み』（ピリピ3章13節）とあります。私たちは人間は、前に進むように造られました。目は前を見、足は前に進むよう造られています。後ろに下がるのはむつかしいのです。心もまた、前を見、上を見上げるように造られています。
　100m競争のようではなく、マラソンのようにゴールに向かって進むことです。昨日からきょうというように小さな、目に見えないくらい小さな一歩を大切にしましょう。その積み重ねが大切なのです。
らせん階段は上から見ると同じところを回っているようでも、横から見ると上がっています。私たちも、主を見上げ、主に祈りつつ小さな一歩を大切に進んでいきましょう。