恵みの風

“すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところにきなさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。”(イエス・キリスト) 兵庫県三田市 北摂恵みバプテスト教会よりお届けします。

2014年9月16日火曜日

人生、歩みの道筋

 作家の遠藤周作さんは、幼年期・少年期の自分のことを「遅熟児」だったと、著書の「落第坊主の履歴書」の中で言っています(遅熟児という言葉は、おそらく遠藤さんの造語だと思います)。たとえば、小学一年生のときのこと。アサガオの種を蒔き、水をやれば芽が出て花が咲くと教えられたので、毎日毎日、水をやったそうです。雨の日も。また、アツイ反対の言葉は?という問題に「イツア」と、カタイの反対語は「イタカ」と答えたそうです。成績は中学でも低空飛行、受験には何度も失敗したということです。
 しかし、その著書のあとがきで遠藤さんは、「遅熟児の私だが、成長してなんとか物を考え、この社会で生活できるようになったのだから、同じようなお子さんのお持ちのお母さんも、安心してくださってもいいと思われる」というような意味のことを書かれています。
 私たちは、ついつい「早さや速さ」を求めてしまします。また「失敗しないこと」を求めてしまいます。しかし、ゆっくりがよいことも多くあります。そして、失敗から学ぶことも多くあります。私たちは、早くても遅くても、成功しても失敗しても、各々よい面があるということを覚えたいです。キリストの一番弟子であったペテロも、数々の失敗を通し、ゆっくりと成長しました。自分の身を守るために「キリストを知らない」とまで言ってしまったペテロも、キリストの愛の中で力強い歩みをするようになりました。私たちも、キリストの愛の中で、自分のペースで成長していくことができるのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム