恵みの風

“すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところにきなさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。”(イエス・キリスト) 兵庫県三田市 北摂恵みバプテスト教会よりお届けします。

2012年5月14日月曜日

過去?未来?それとも今?

英国に、サー・ウィリアムス・オスラーという医者がいます。彼はナイトの称号を受け、オックスフォード大学の教授も務めました。
そんなオスラーも、大学の卒業期が近づいて、卒業試験に合格するかどうか、学校を卒業したらどこで働くことができるか、また開業医になったら患者さんが来るかどうか、いろいろと悩んでいました。そんなとき、彼は、「私たちのなすべきことは、まだ遠くにあって、まだはっきりしないことを考えるのではなく、手元にあって、はっきりしていることを実行することである」という文章が目に留まりました。この文章を読んで、彼は、先のことを思い煩うのを止めて、毎日のなすべきことを着々と実行し、後のオスラーになりました。
オスラーは、自分の「人生の秘訣について、「過ぎ去った昨日を、あなたの生活から閉め出しなさい。また明日もあなたの生活から閉め出して、今日に生きるこという生活を確立しなさい」と言いました。
そうです。私たちは過去を顧み、そこから教訓を学ぶことも大切です。未来に向かってビジョンと計画をもつことも大切です。しかし、生きるのは「今」なのです。キリストは、『だから、あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります』と言われました。まさに、今日という日を精一杯生きるということですね。今日できることを、今日なすべきことを、今日行なう。そして今日を自分らしく生きることが、私たちの過去も未来をも良きものと変えてしまうのです。

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