恵みの風

“すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところにきなさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。”(イエス・キリスト) 兵庫県三田市 北摂恵みバプテスト教会よりお届けします。

2008年7月22日火曜日

耳を傾ける

「聞く」ということは二つ面があり、どちらも大切です。それは他の人のために聞く面と、自分のために聞く面です。

ある大学の研究で次のようなセミナーを募集しました。「上手に話すためのセミナー」と「上手に聞くためのセミナー」です。予想通り、「話すためのセミナー」には募集定員の数倍の応募があり、「聞くためのセミナー」には、3、4人しか応募がなかったそうです。私たちが、普段、聞くよりも話すことを大切だと思っている表れです。

しかし、話す前に聞くことが大切です。聖書の箴言に『よく聞かないで返事をする者は、愚かであって、侮辱を受ける』とあります。キリストも重要なことを話される前に、人々に対して『よく聞きなさい』と言われました。自分のためによく聞きましょう。自分の歩みを豊かにするために、まず聞きましょう。

第二に、他の人々のために聞きましょう。すなわち、話したいこということは、逆にいうこと聞いてもらいたいということですね。一人の精神科医の体験談を読んだことがあります。その日は、気になることがあってクライアントの話をじっくり聞けずに、「うん、うん」「なるほど」と相槌を打つぐらいで、何かを指示したり勧めたりすることが出来なかったそうです。その時クライアントが、「先生、きょうは話をよく聞いてくださって心が晴れました」といったそうです。その精神科医は、改めて「聞くこと」の大切さを学んだということです。人は聞いてもらうことによって癒されるのですね。

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