完成目指して
元大阪大学準教授、現光産業創成大学院大学教授の北川米善博士は、レーザー粒子、電子、プラズマの研究家であり、同時に能の金剛流シテ方として能楽協会に所属されているユニークな人物です。光で福祉と環境に貢献するというビジョンを持っておられます。
その北川先生が、「ヘーゲル先生の論理学という教科書では、学問の目的は神を見いだすことと習った。・・・・・それじゃ神とは何モノ、我はアルファ(初め)なりオメガ(終わり)なりといったと聖書にある。すると神を見いだすのに、初めだけやっていてもしかたがない。最後までやらなければ研究は完成しないし研究とはいえず、ましてや神を見出すことなどありえない。たしかに始めなければすべて無しなのだけれども、それでも終わり無ければ半分の意味もない。それで落着かなかった訳である。完結させてこそであろう。これは論理でなく倫理、研究の進むべき道とおもう。やりっ放しは無責任この上ないと言い換えようか。やり始めたら最後までやる、どこまでやれば終わりなのか、それはまた難しいが、それを目指して次に進みたいと思う」と言われました。
確かにそうですね。始めたら完成を目指す!『この一事に励んでいます。すなわち、後ろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進み・・・・目標目指して一心に走っているのです』と聖書の中でパウロも語っています。私たちも、生まれたからには自分なりの人生の完成を目指して進むことが大切ではないでしょうか。
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