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最近は。いろんなタスク管理のために。さまざまな手帳が売られていますが、ある手帳には使い方の本があり、「人生は手帳で変わる」という少々大げさな題名がついています。その解説本の中で、おもしろい記事がありました。民俗学者の宮本常一氏の記事です。
昭和25年の対馬では、村で何かの取り決めを行う場合、みんなが納得いくまで話し合う。夜もなく昼もなく、話はあっちへ行ったりこっちへ行ったり、メンバーも途中で出て行ったり戻ってきたりだそうです。なんかいい雰囲気ですね。そして宮本氏は「第一、農家はほとんど時計をもっていない。仮にあってもラジオも何もないから一定した時間はない。小学校に行っている子のある家なら多少時間の観念はあるが、一般の農家ではいわゆる時間に拘束されない。私は旅の途中で時計を壊してから、時計を持たない世界がどういうものであったか知ったように思った」(宮本常一著/忘れられた日本人)と語っておられます。
今では対馬でもこうはいかないでしょうが、このことは私たちに大切なことを教えているのではないでしょうか。私たちは時間に支配され、スケジュールに追われ、本当に大切なことややりたいことを見失っているかもしれませんね。聖書には「本当に大切なものに目を留めなさい」という意味の言葉があります。そのためには時間を管理しなければなりません。そして時間を管理するためには、実は自分を管理しなければなりません。一度ゆっくり自分を見つめてみましょう。
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