聞くこと
「聞く」ということは二つ面があり、どちらも大切です。それは他の人のために聞く面と、自分のために聞くという面です。
ある大学の研究で次のようなセミナーを募集しました。「上手に話すためのセミナー」と「上手に聞くためのセミナー」です。予想通り、「話すためのセミナー」には募集定員の数倍の応募がり、「聞くためのセミナー」には3、4人しか応募がなかったそうです。私たちが、普段、聞くよりも話すことを大切だと思っている表われです。
しかし、話す前に聞くことが大切です。聖書の箴言に『よく聞かないで返事をする者は、愚かであって、侮辱を受ける』とあります。キリストも重要なことを話される前に、人々に対して『よく聞きなさい』と言われました。自分のためによく聞きましょう。自分の歩みを豊かにするために、まず聞きましょう。
第二に、他の人のために聞きましょう。すなわち、話したいということは、逆にいうと聞いてもらいたいということですね。一人の精神科医の体験談を読んだことがあります。その日は、気になることがあってクライアントの話をじっくり聞けずに、「うん、うん」「なるほど」と相槌を打つぐらいで、何かを指示したり勧めたりすることが出来なかったそうです。その時クライアントが、「先生、きょうは話をよく聞いてくださって心が晴れました」といったそうです。その精神科医は。改めて「聞くこと」の大切さを学んだということです.
人は聞いてもらうことによって癒されるのですね。
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