小事こそ大切に
アメリカの豪商といわれたアスターとある人の会話です。
「あなたの成功は運ですか?」「私より運のいい人はいっぱいいるが、成功者は少ないね」「では勤勉ですか?」「勤勉家は大勢いるが、大富豪になった人は少ない」「では根性ですか?」「世の中には根性のある人は多いが、彼らの中には案外失敗する人が多い」「ではあなたの成功の秘訣は?」「それは小事を大切に扱い、それを効率よく育てて積みあげて、夢の現実に役立てたことだよ」。
また寛政の時代、中村座の初代座長、中村仲蔵は小事を大切にした人でした。無名時代、大勢の大名が将軍の前で並ぶという、セリフもない大勢の中の一人の役をもらいました。その中で仲蔵が一番立派な大名に見えたことから次の大きな役をもらうことができたそうです。そのわけですが、多くの若い役者のたまごたちが衣装をぞんざいに扱う中、仲蔵はいつも大切にしていました。それで彼の大名の衣装がパシッときまっており、一人目立ったから、ということです。
小さな事を大切に、しかもそれを忠実にこなしていくことは本当に大切ですね。小さな事の積み重ねがやがて別の形となって生きてきます。聖書に『小さなことに忠実な人は、大きなことにも忠実であり、小さなことに不忠実な人は、大きいことにも不忠実です』というキリストの言葉があります。小事ができてこそ大事もできるという事ですね。大きな夢に向かって、今ある小事を忠実に行い、積み重ねていきたいですね。
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