恵みの風

“すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところにきなさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。”(イエス・キリスト) 兵庫県三田市 北摂恵みバプテスト教会よりお届けします。

2015年11月26日木曜日

信頼

 元アナウンサーでテレビ番組の司会者をしている楠田枝里子さん。彼女は、とてもユニークな体験をしています。それは中学生の時です。
その体験をコラムに書いています。
 <新しい数学の先生が赴任してきた。最初の時間。先生はまったく授業しない。生徒が「もうけたな」と喜ぶ。次の授業も同じだ。先生は平気で椅子に座っているだけ。こうなると生徒のほうが心配になる。先生は「気になるなら、自分たちでやりなさい。数学は自分で開拓する世界だ」と平然としている。仕方がない。はじめは、できる子が黒板で問題を解きはじめた。それにつられ、ほかの子もすすんで勉強を始めた>という内容です。
 この経験で、楠田さんは受け身では味わえない数学の面白さを知ったということです。
数学の授業をしない先生と出会って、数学が好きになったという話しです。この先生の方法には賛否両論があるかと思いますが、やはり、生徒たちに数学に対する前向きな気持ちをもたせたという点では大成功です。
 この先生、もし生徒が全く数学の勉強をせず、その時間が遊びに時間になっていたらどうしたんだろう、と考えました。しかし、こう考えることが後ろ向きだと気づきました。その時はその時です。この先生は「生徒を信頼している」ということです。信頼してくれているとわかるなら、人は行動を起こします。聖書がいうように『互いに信頼』して歩むことはほんとうに大切です。


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