言葉の効用
船井総研主任コンサルタントの渡辺啓子さんが、「快を与える」というテーマで次のような興味深いことを言っています。
先日とある百貨店で化粧品を買っていたところ、美容部員さん「お客様、お肌のハリってご興味ありますか?(ニッコリ)」と言われました。「はい」と答えながら、心の中で唸りました。(「興味ありますか」って・・・う〜ん、うまい!このセンス!!)。こういう場合、ありがちなのが「お客様、お肌のハリが気になりませんか?」というトークです。男性な方など、大して違わないじゃないか!と思われるかもしれませんが、大違い!です。「気になりませんか?」というのは、「あなたにはハリが足りないですよ」と暗に言っているようなもので、半ば「脅し」のようなメッセージが込められています。本当にハリが足りなかったとしても、人に言われるといい気持ちはしないものです。そんな私が、この美容部員さんの「ご興味ありますか?」には一気に心を開きました。この言葉にはお客様のマイナス面を指摘するような不快感がありません。そして、興味があるかないかと問われれれば気持ち良く「ある」と答えやすいのです。
なるほど一つの言葉によって人の心は開いたり閉じたりするのですね。聖書に、『あなたがたのことばが、いつも親切で、塩味のきいたものであるようにしなさい。そうすれば、一人ひとりに対する答え方がわかります』(コロサイ4章6節)とあります。私たちも、心を込めた言葉によるコミュニケーションを築いていきたいですね。
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