恵みの風

“すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところにきなさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。”(イエス・キリスト) 兵庫県三田市 北摂恵みバプテスト教会よりお届けします。

2010年12月14日火曜日

この世に流されないために

 ニワトリを使ってベイヤーという学者が実験をしました。数羽のニワトリにお腹いっぱいになるまで餌を与えます。満腹したニワトリはもう餌に見向きもしません。そこへ、お腹の空いた別のニワトリ数羽を放しますと、彼らは餌を必死に突っつきます。それを見ていた満腹のニワトリも、また食べ始めるのです。
 また、心理学者のアッシュは、8人一組にした50組の学生に次のような実験をしました。一本の線Aに対して三本の線を用意し、Aと同じ長さの線をあとの三本の中から選ばせるのです。実は8人のうち7人はサクラで一人だけが実験対象なのです。打ち合わせをしており、違う長さの線をAと同じ長さだと主張します。すると7人に影響を受けて明らかに違う長さの線をAと同じだといった学生は、50人中実に37人もいたのです。一人で実験するとその37人中35人は正解をしたにもかかわらず、です。
 さてこの結果は、ニワトリでも人間でも、周りの影響を受け、本心とは違うことをしてしまいやすいということです。悪いとわかっていても断れず、良いとわかっていても他に同じ意見がないとできない。そのようになりがちですね。聖書は『ですから、私たちは聞いたことを、ますますしっかり心に留めて、押し流されないようにしなければなりません』と勧めています。聖書のことばをしっかりと聞き(読み)、そのことばを信頼し、私たちの考え方、行動、そして生活の基準としてあゆみたいですね。無責任なこの世に流されないように。

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