恵みの風

“すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところにきなさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。”(イエス・キリスト) 兵庫県三田市 北摂恵みバプテスト教会よりお届けします。

2010年10月13日水曜日

自分を奏でる

 昔、一人の年老いた旅人が一件の家を訪れました。そして物置小屋でいいので一晩泊めてもらいたいと頼みました。家の主は快く迎えました。次の朝のことです。物置小屋からとても美しいハープの音色が響いてきます。家の主が小屋をのぞくと、老人が見事に弾いているではありませんか。驚いていると主に、「実はこのハープは昔、私が作ったものです。一晩泊めていただいたお礼に修理しておきました」と答えました。ハープは、もう一度ハープとして生き返りました。
 聖書は、私たち人間に「神のかたち」に創造されたと教えています。神のかたちとは、神に似たものであるということです。愛であり、正義であり、力である神に似た者ということです。しかし、私たちはその「神のかたち」を壊してしまいました。聖書はそれを罪と呼んでいます。罪とはまた、「的はずれ」という意味もあります。神に似た素晴らしい性質を壊し、的はずれに生きているということです。私たちは人間として素晴らしい自分の姿を見失っているのです。自分自身の奏で方を知らないのです。あのハープが壊れて物置小屋にほこりまみれになっているのと同じではないでしょうか。
 聖書は私たちに、人間本来の姿を示しています。私たちは、愛や喜び、そして感謝に満ちて生きることのできる存在です。忍耐と寛容をもってセルフコントロールをしながら歩める存在です。ハープがそれを作った老人によって新しくされたように、私たちも聖書を通して新しい自分を知り、新しい自分を奏でることができるのです。

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