基準を大切に
おじいさんの大事な馬が逃げてしまいました。村の人々が集まってきて、「お気の毒に。大切な馬がどこかへ行ってしまって」と同情しました。するとおじいさんは、「いやいや、悪いとはかぎらない。いいことかもしれん」と言いました。しばらくすると、逃げた馬が一頭の雌馬を連れて帰ってきました。「よかった、よかった。財産が増えたね」と村の人々は言いました。「いやいや、これは悪いことかもしれんよ」とおじいさん。案の定、息子がその馬を調教しようとして落馬。足を骨折してしまいました。人々は「お気の毒に」と慰めると、「いやいや、これは良いことかもしれん」とおじいさんは言いました。まもなく戦争が起こり、若い者は戦場へ行きましたが、息子は骨折のために戦争に行かなくてすみました。有名な「人間万事塞翁が馬」ということわざの内容です。さて、このことわざの人間は「じんかん」とよみ「世の中」という意味があります。良いことだということの中に悪いことがあり、悪いことの中にも良いことがあるというのが世の中である、ということですね。
確かに、私たちは起こってくる事に反応していては降り回れてしまいます。しっかりと物事を見、判断し、対応していくことが大切です。聖書に『私たちは聞いたことを、ますますしっかり心に留めて、押し流されないようにしなければなりません』とあります。変わらない基準である聖書の言葉を聞き、基準として、良いと見える中でも悪いと見える中でも、しっかりと対応して歩んで行きましょう。
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