恵みの風

“すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところにきなさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。”(イエス・キリスト) 兵庫県三田市 北摂恵みバプテスト教会よりお届けします。

2014年2月10日月曜日

周りを見ないで

 床の上に30㎝の幅の板を置き、その上を歩きます。みなさんは、難なく歩かれると思います。その同じ板を20mの高さのビルの間にかけ、その上を歩くとなると・・・・・。
江戸時代中期に反町無格という剣術使いがいました。諸国修行中に渓流にさしかかりました。向こう岸まで細い三本の丸木を結んだ丸木橋がかけられていて、手すりもありません。下を見ると目も眩むほどの深い谷底、途中には霧が立ち込め、木々が生い茂っています。無格は、これはとても渡ることができないと傍らの石に腰を掛け、さてどうしようかと考え込んでいました。そこへ一人の盲目の男がきました。無格は「目の見える自分でさえ渡りかねるのに、見えないこの人は到底渡れまい」と見守っていると、その人は杖で橋の幅を確認すると、そのまま何の苦も無く渡り切ってしまいました。無格は「なるほど。いろんなものを見るがゆえに狐疑逡巡してしまう。ただ一点を見て修行すべき」悟りました。
 私たちも、何かを行うとい、その周りにあるものを見、気にしずぎ、心配し、進むことができないということがあります。しかし、無格の体験のように丸木は丸木です。「行うべきこと」のみを見、集中することが大切です。聖書の中でパウロが『ただ、この一事に励んでいます』、また『すべてのことを、つぶやかず、疑わずに行いなさい』と語っています。私たちも、「行うべきこと」、「なすべきプロジェクト」、「進むべき道」のみしっかりと見て進みたいですね。


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