恵みの風

“すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところにきなさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。”(イエス・キリスト) 兵庫県三田市 北摂恵みバプテスト教会よりお届けします。

2014年1月16日木曜日

「思い込み」と「察する」

 日産自動車の秘書をされている佐藤直子さんが、その著書の中で次のようなことを書かれていました。
 佐藤さんがまだ経験の浅いころ、ある朝、上司にあいさつをしても返事がない。ノックをしても「どうぞ」のひとことも言えないほどの低いテンション」。佐藤さんは「そっとしておいてほしいのだな」と勝手に思い込み、会話もほとんど交わさないまま一日を終えたそうです。
翌日、上司に事情を聞いてみると、前夜の会食が長引き疲れ、さらに重要案件の決定が佳境を迎え、しかも風邪気味だったそうで、「声をかけてくれるな」ではなく「いつもより甘いミルクティーが飲みたい」と思っていたということでした。この経験から佐藤さんは、「勝手に思い込むことや、こうだろうと決めつけることと、察することは違う」と身に染みて理解されたそうです。
 確かに、私たちは自分の思い込みで判断し、行動しがちです。そして「あなたのためだと思って…」という結果を招いてしまいがちです。
佐藤さんは「すすんで相手の状態を探るべく動いて、初めて相手のニーズがわかる。これが察するということです」と述べておられます。
 周囲の人々に対して、自分の好み、考え方、経験など、すなわち『思い込み』で判断せず、その人のニーズを察して行動したいですね。聖書に『喜ぶものといっしょに喜び、泣くものといっしょに泣きなさい』とあります。この意味は。単なる同情ということでなく、まさにその人を知り、その人を察するということです。

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