想像力が生み出す想像
フランスの文学賞に、「50万フラン文学賞」があるそうです。その年に出版された中で、最も空想的な作品に贈られるものです。しかし、授賞式なども空想で行われ、主催者側は賞金50フランを贈ったつもり、受賞者ももらったつもりということです。「なあんだ、つまらない」と思われますか。
アメリカのイークという学者は、自分の体験を次のように書いています。ーー自分が高校生の時に先生が黒板にチョークを押しつけて「点」をつけた。そして「これは何だね」と聞きました。少し考えて一人の学生が「チョークの点」ですと答えた。みんなはそれ以外の答えはないだろうと思っていると、先生は、「答えがそれしかないのは不思議だね。つい先日、幼稚園で同じ質問をしたら、たくさんの答えを出したよ。フクロウの目、タバコの吸い殻、鉛筆のてっぺん、星、小石、紙を丸めたのなどと。園児が想像力いっぱい働かせているのに、高校生の君たち、どうしたんだ?」と。ーー
アインシュタイン博士は、「想像力は知識よりもずっと大切なものである。そしてそれが、創造の源泉である」と言いました。私たちは、大人になっていくほど知識は増えますが、想像力や空想力が低くなってしまいます。それは低くなるというより、「そんなことあり得ない。無駄だ」と想像力に制限をかけてしまっているのではないでしょうか。神さまから与えられた想像力、空想力をいっぱい使って、自分自身の生活に新しいものを創造していきたいですね。
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