自分自身になろう!
ハムスという名の貧しい石工がいました。いつも自分の仕事には張り合いがないと不満でした。ある日、石を刻んでいると美しい馬に乗ったひとりの王が通りかかりました。私も王様になれたらどんなに素晴らしいことだろうと考えた瞬間、「トムスよ王になれ」という不思議な声が聞こえた瞬間、彼はたちまち王様になっていました。しばらく王の生活をしていたハムスは、今度は太陽になりたいと思い太陽になりました。しかし雲が邪魔をした時、雲になりたいと思い雲になりました。雲になって大雨を地に降らせ地上のあらゆるものを洗い流そうとしましたが、大きな石だけはピクリともしません。ハムスはその時、石になったほうがいいと考え、石になりました。しかしひとりの人が石になったハムスを見つけると、ノミと金槌で刻もうとしました。なんだ自分と同じ仕事だと思い、彼は人間になりたいと思いましたが、その時、「ハムスよ、汝自身になれ」という声が響きました。彼は満足げに自分の道具をとり上げると仕事場に戻っていきました。
これはヨーロッパに伝わるお話ですが、いろいろ教えられる話ですね。自分には自分のよさがあり、他の人には他の人のよさがあります。しかし、ついついまわりを見て、それが良く見えます。また、物事の一面しか見ず、その一面に惑わされてしまうこともあります。ハムスにあった最後のことば「汝自身になれ」というのは、簡単なようで難しことかもしれません。しかし、聖書は「汝自身になる」方法を教え、教えるだけでなく、そのように歩む道を与えてくれるのです。
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