恵みの風

“すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところにきなさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。”(イエス・キリスト) 兵庫県三田市 北摂恵みバプテスト教会よりお届けします。

2009年4月27日月曜日

悪人になろう?

「善人の多いところに争いが多く、悪人の多いところには平和がある」と言われています。なんか逆のように思いますが、自分が善人だと思っている人が多くいると、ミスや問題が起こったとき、だれもが他人のせいにして争いが起こります。自分にも悪いところもあると思っている人が多くいると、「ああ、それはわたしが悪かったね」と争いにならないということです。
薩摩藩主、島津斉彬は名君といわれています。ある時、自分が大切にしているガラス製の灯台の置物を一人の家来が落として壊してしまいました。家来があやまると、斉彬は「このような大事な壊れやすいものを扱わせた私の方がいけなかった。ほんとうに悪いことをした」と詫び、一切とがめませんでした。器の小さな人、大変な剣幕でそのミスを責めたり、なじったり、説教したりしがちです。しかし斉彬は家来を責めるどころか、自分からわびています。家来は、心の底から反省し、二度と同じ失敗はするまいと心に期し、感動をもってなお一層主人の斉彬に仕えたいといいます。相手の過ちには、多くの場合こちら側にも何らかの落ち度があるものです。それに目を向け、自らあやまることも大切ですね。
キリストが言われた『なぜあなたは、兄弟の目の中のちりに目をつけるが、自分の目の中の梁には気がつかないのですが』という言葉は真実ですね。私たちは他人の小さなミスには気づきますが、自分の大きな問題に気づいていないことが多いのかもしれませんね。

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