まだまだこれから
グランドモア・モーゼスという画家をご存知でしょうか。彼女はアメリカの普通の農家の主婦として歩んでいました。60代で貼り絵の趣味をもちましたが、70歳のときにリウマチにかかり指先が動かなくなりました。貼り絵を断念し、指先を動かさなくていいペンキ絵を始めました。そして75歳で、「人々の心の保養になるような絵を描いてみたい」と志を立てました。そして本格的に油絵を始めたのです。78歳、無名画家展で認められ、80歳でフォークアートの第一人者となりました。96歳でロンドンで初の海外個展を開き、1961年、101歳の長寿を全うするまで活発に創作活動をしました。
彼女の作品は、田園風景を描いたものが多く、その志の通り、心まで暖め、ゆったりとした心を養ってくれます。絵はがきやクリスマスカードにもぴったりです。彼女は、年齢や病にこだわらず、やってみたいことを始めました。「心が老ければ若くても老齢、年をとっても心が若々しければ青年。だから、私は、青年。今から新たな志を立てて、よりすばらしい人生を創作していくの」と言っていたそうです。すごいですね。
聖書の中に、『ですから、私たちは勇気を失いません。たおい私たちの外なる人は衰えても、内なる日とは日々新たにされています』と言うことばがあります。まさにその通りですね。グランドモア・モーゼスのように、私たちも何歳になろうと、日々新しい志を立て、それに向かって歩んでいきたいですね。
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