恵みの風

“すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところにきなさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。”(イエス・キリスト) 兵庫県三田市 北摂恵みバプテスト教会よりお届けします。

2011年10月31日月曜日

感情のコントロール

 以前、一人のご婦人からおもしろい話を聞きました。その方はお米を作っておられるのですが、ある雨の日に稲木が倒れてしまった。「うわっ、どうしよう。いややなあ」と思ったのですが、「歌を歌いながら倒れた稲木を起こしていると、なんか楽しくなった。ほんとに不思議なものですね」とおっしゃっていました。
 さて、フランスの哲学者アランの説に、「怒りの動作倍増説」というのがあります。「我々は怒って手を振り上げるというよりは、手を振り上げたために怒りが倍加するのである」と言っています。確かにそうですね。腹が立つと声が大きくなります。しかし、声がおおきくなることによって感情がいよいよ高まり、抑えが効かなくなるということがありがちではないでしょうか。悲しいから泣く、涙を流すから益々悲しくなるという具合です。
 ある作家は、このアランの説を読んでから、腹が立ったら大声を出す代わりに低い声を出すようにしたと言っています。また、最初にかいたご婦人の例は、いやなことでも好きな歌を歌うという行動が、感情を楽しいものに変えてしまったんですね。「怒りの動作倍増説」は、同時に「楽しさ動作倍増説」でもあるわけです。
 動作によって私たちの感情が左右されるなら、それを良き方に用いたいです。まず人と出会ったら「にっこり笑ってあいさつをする」。人に呼ばれたら「はい」と元気よく応えてみる。ちょっとした行動や動作で、感情を良きようにコントロールしていきたいですね。

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